マラリア
Q2:マラリアはどのような疾患ですか?
Q3:マラリアの潜伏期間はどのくらいですか?
Q4:マラリアの症状はどのようなものですか?
Q5:マラリアの診断はどのようにしますか?
Q6:マラリアの流行する地域はどこでしょうか?
Q7:マラリアの予防はどのようにしますか?
Q8:マラリアの治療はどうしますか?
Q1:マラリアはどうしておこるのですか?
A1:マラリアは、熱帯地方にいる夜間吸血性の雌ハマダラカに媒介されるマラリア原虫により感染します。熱帯熱マラリア原虫、三日熱マラリア原虫、四日熱マラリア原虫、卵形マラリア原虫の4種類の原虫がいます。
Q2:マラリアはどのような疾患ですか?
不安障害を教える
A2:世界中で年間、3億人以上がマラリアに感染し、その犠牲者は200万人以上に達します。特にサハラ以南の熱帯性のアフリカ諸国に多数の患者が発生します。熱帯諸国への海外渡航者やこの地域から来日した外国人によって、毎年、110名前後のマラリア患者が国内で発生しております。国内の感染症新法ではマラリアは4類感染症に分類され、診断した医師は7日以内に保健所に届け出る必要があります。
Q3:マラリアの潜伏期間はどのくらいですか?
A3:人の体内でマラリア原虫が侵入してからの潜伏期(発症するまでの期間)は熱帯熱マラリアで12日前後、四日熱マラリアは30日前後、三日熱マラリアと卵形マラリアでは14日前後です。この中で熱帯熱マラリア原虫は潜伏期も短く、症状も重篤で最も危険です。
Q4:マラリアの症状はどのようなものですか?
左上の胸郭の下で鋭い痛み
A4:一定の潜伏期間後、悪寒、震えと共に熱発作が1〜2時間続きます。この熱発作の間隔は、四日熱マラリアで72時間ごと、三日熱・卵型マラリアで48時間ごと、熱帯マラリアで24時間ごとに起こります。その後、体温は更に上昇し、顔面紅潮、呼吸切迫、口渇、頻脈、嘔吐、頭痛、筋肉痛などが4〜5時間続き、その後、解熱します。熱帯熱マラリアでは高熱が持続し、意識障害、腎不全などを起こしやすいのです。日本では、感染者数が少ないために正確にマラリアと診断することが困難で、風邪などと誤診されて、治療が遅れ、死亡するケースも報告されております。
Q5:マラリアの診断はどのようにしますか?
A5:夜間に患者の血液(夜間にマラリア原虫が血液中に出現する)を採取し、血液の塗抹標本を調べ、赤血球中に潜んでいるマラリア原虫を顕微鏡で発見すると診断できます。その他、海外では熱帯熱マラリア及び三日熱マラリアを対象とした特異抗原検出用キットが開発されており、約10分で迅速に診断できる方法もあります。
あなたは、痒みのために皮膚に何を置くことができますか?
Q6:マラリアの流行する地域はどこでしょうか?
A6:アジアでは中国南部、フィリピン、ベトナム、ラオス、タイ、カンボジア、ミャンマー、インドネシア、マレーシア、パプアニューギニア、モルジブ、セイシェルなどです。アフリカではサハラ砂漠以南のアフリカ諸国である中央アフリカ、コンゴ民主共和国、カボン、ケニア、カメルーン、ナイジェリア、ベナン、ガーナ、コートジボワール、シエラレオネ、ギニア、セネガルなどです。中南米ではグアテマラ、ホンジュラス、コロンビア、エクアドル、ペルー、ガイアナなどです。
Q7:マラリアの予防はどのようにしますか?
A7:どうしても熱帯アフリカや東南アジアに行かなければならない場合は、肌を露出しないようにして、厚手の服装を着用して蚊に刺されないようにします。防虫スプレーで手足や顔に散布します。歩行時は携帯蚊とり線香をベルトに吊るします。就寝時には蚊帳を使います。
Q8:マラリアの治療はどうしますか?
A8:クロロキン、プログアニール、メフロキン、ドキシサイクリン、プリマキン、ファンシダール、硫酸キニーネ、アトバコン・プログアニル合剤などで治療します。副作用がある薬剤もあるので、医師からよく説明をうけて服用しましょう。
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